ニートニートニート
5月25日
暑すぎて全身が溶けてなくなりそう。異常な気温に心も折れそうになる。アイスを食べてなんとか心身を持ち直した。午前中『箱入り息子の恋』を観る。終始気持ち悪い星野源、圧迫面接みたいな説教をする大杉漣、泣きながら牛丼をかっ込む夏帆など見どころ盛り沢山な映画だった。
午後は中学からの旧友とスタジオで遊ぶ。バンド仲間でもあった彼は久々の演奏ながら昔と変わらずの腕前。高校2年から3年間くらいの間で一緒に500くらいの形にならない曲を作って遊んでいたが、その即興作曲能力も健在。頭がいいという以上に野性的な才能のある男だ。また曲を作って遊ぶ約束をして帰宅。
夕飯に作った鯖カレーが異様に美味い。夜は例によってオンラインスマブラ会が開かれ、終わった頃には深夜の2時半になっていた。
5月26日
昨日より暑い。北海道で39℃を記録したとかしないとか。5月でこうなら夏はどうなってしまうのか。好きな季節に牙をむかれるのは嫌だなあ。午前中はニチアサ視聴後『キングスマン ゴールデンサークル』を観る。
夜には新元号最初のライブとして、ラッキーオールドサン×家主ツーマンを見に行く。終始ギタリストの田中ヤコブ氏の真ん前に張り付いて観察していた。ソロ作『お湯の中のナイフ』(大名盤)をセプテンバーレコードの山崎さんに勧められてどハマりしてしまった僕には、置かれた状況を持て余すほどに幸福な時間だった。
音源の歌声からツルンとした今風な青年を想像していたが、眼鏡をかけ髭を伸ばし、長い髪を後ろで束ねた姿は完全に和嶋慎治であった。しかも人間椅子Tシャツを着ていて笑ってしまった(終演後物販で挨拶したらめちゃくちゃ腰の低いめちゃくちゃな好青年でした)。その見た目から繰り出される、滝のような怒涛の良メロ早弾き、ゲイリームーアばりの泣きのフレーズ、と思いきやケニーバレルみたいな繊細なパッセージなどなど、とにかくプレイスタイルの幅がめちゃくちゃに広い。
世の中には『センスがあって演奏力のないギタリスト』や『センスがなくて演奏力のあるギタリスト』がいるが、田中ヤコブ氏は間違いなく『とんでもないセンスと演奏力を兼ね備えたギタリスト』なんだと、今回改めて確信した。