黒岩荘日記

日記です

飯でも

酷い大雨の朝だった。テレビの向こうでは美人キャスターが横殴りの雨に打たれながら、強風に傘を揺さぶられながら、どこか切なげな顔で中継をしていた。なにもそこまでしなくていいのにといつも思うのだけど、『仕事』ってそういう側面もあるよなぁと、なんだか陰鬱な気持ちになる。資源ゴミ回収の日だったので大量のビール缶とダンボールを出しに、冠水した道に車を走らせた。

昨晩『バトル・オブ・シリコンバレー』を観ようとプロジェクタの電源を入れたものの数秒で動作停止してしまった。そのまま全く動かない。今日もまた動かない。滝のような雨もまだ止みそうにない。憂鬱な午前だった。

一時面接を通過した電話を受け少しずつ気持ちを切り替えていく。作業を終わらせて、また『それ町』に没頭してしまう。何周したかわからないくらい繰り返し読んでるけど、いつもこのページでグッときてしまう。

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『自分が存在しなかった世界線』に迷い込んでしまったとして、僕がいない事で何か(または誰か)の変化を見てとることはできるだろうか。僕という存在は、僕に近しい人の人生を良い方向に変えるものだろうか。はたまたその逆かも。そんなことを考えて、途方もない『もしも』の平行世界に思いを馳せてしまう。エピローグでまた当然泣く。毎回泣く。

夕飯は妻が得意料理である酢鶏を作ってくれて食べた。大好きなごはんを食べてもなぜかあまり元気が出ない。空はなんとか晴れたのに。